読了報告「男のパスタ道」

エラいおっとこまえなタイトルですが、中身もおっとこまえでした。

男のパスタ道
http://www.amazon.co.jp/dp/453226247X

これを買ったきっかけになった書評がこれ。
▼衝撃! ペペロンチーノにオリーブオイルを使うのはNGか
http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20140731/E1406744476539.html

久々に一気読みしました。
なんなのこのドライブ感。レシピ本なのに。どうして興奮するの。レシピ本なのに。
とにかく(泣く事はなかったけど)笑って圧倒されて感心させられて土下座しそうでした。
こんなに感情豊かなレシピ本は初めてだった。

物事の本質って意外と見落としているんだな、と思ったのが、オリーブオイルの存在。
そうなの、オリーブオイルってニンニクの匂い付け(これもウロコぼろぼろだったけど)してる時によくむせるんだけど、確かに…いやいやこれは読んでもらってその臨場感を味わってもらっての方がいいかもしれんね(笑)
とにかく自宅でよくぞここまで、という正直呆れたところもあるんだけど、でもでも、こういう研究に没頭しちゃう人の気持ちわかるしそのために何かが崩壊しても厭わないという正直困ったところもすごく良かったのでした。
いやー、ご家族はさぞかし迷惑な研究期間だったかと思われます。
一番感動したのは、パスタの食感について。
これは本当にすごい解説だと思いました。グルテンとデンプン、アルデンテとコシ、これの意味がまるで雨上がりの虹のように違いが光り輝いて見えたのはおそらく40年生きてきて初めてだったと思われます。こんなん考えた事も悩んだ事もなかったよ。ホントすごい。もうすごいしか出てこないもん。
これからパスタ買う時はちゃんと製造方法も見て(書いてあんのか知らんけど)おきたいと思いました。
どの章を読み直してもパスタに対しての執拗な熱心な研究なので、ペペロンチーノだけでなく他のソースを使う時の麺の選び方から茹で方、塩の量なども参考になるので、パスタ好きでよく自宅で作る方は(目当ての方を自宅へ招くエサとしても)ご活用いただけるのではないかと思ったりもしております。
勝負ペペロンなんてその最たるものだしね。

新書なのであっという間に読めますし、難しい化学式も専門用語も見当たらないので、ぜひ読んでみてください。
そしてわたしに「勝負ペペロン」を振舞ってください♡