小笠原諸島へ行ってきました【到着日午後編】

24時間の船旅を経て到着した父島はうっすら雨が降っていましたが、暑かったです。
そしてすぐ雨はあがって青空が見えてきました。

宿泊先に荷物をおろし、まずはじめにやらなきゃと思っておもむろに父島のパンフをひろげ片っ端から「今晩のナイトツアー、空いてますか?」と電話をかけまくりました。
船の中でパンフを見ながら何をするか色々考えていたのですが、昼間の山系・海系ツアーもさることながら興味を惹かれたのがナイトツアーでした。
小学生の頃は全天88の星座を全て言えたほどの天体オタクだったのですがまだ天の川を見た事がなかったんです。
とにかく天の川だけでも見たいと思って街灯の多い宿泊先地域から外れた山の方や海岸に出て夜行性動物や光るキノコを探すツアーに参加してとにかく空を見上げて満天の吐くほどの星が見たくて。
当日のツアー申込(到着日だし)は結構至難の業でしたがやっと空いていたツアーに潜り込むことができました。

夕食まで結構時間があったので大神山神社へ参拝に行き、メイン通り(でいいのかな)をうろうろ。
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「鳥が水浴びをしますので戸は閉めてください」って初めて見た!なんかかわいい

宿泊先の目の前は海で、海岸に出てびっくりしたのが、この砂浜はサンゴの死骸でできていました。
サンゴと貝殻しかないってすごい。元有機物で埋まる海岸です。って書くとなんか不気味(笑)
そしてこれが東京都だなんて、更にびっくりです。
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遠くに見えるのは父島⇔母島を結ぶははじま丸がちょうど出港したところ。

宿泊先裏手には、小笠原のビジターセンターがありました。
初めて行った土地のこういう「歴史を知る施設」に興味を持ち始めたのは多分伊豆大島じゃなかったかなぁ…。
伊豆大島はジオパークに認定されているためその歴史を知りたいって思ったからこういう施設を見るようになったんだけど、小笠原(特に西之島)についてはまだまだ知らない事がたくさんあると思ったのでまずは、と思い入館。
ここで初めて、ノネコの存在を知る事になりました。ノネコについては別記事にて紹介します。
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星座早見盤がありました!超なつかしい!!

日が暮れ始めたので、三日月山ウェザーステーションへ夕陽を見に行きました。
ここは絶好の夕陽ポイントだそうで、珍しい現象「グリーンフラッシュ」を見られるかもしれないというポイントでもあります。
結局3日間いて本当は3日ともここに来ようと思っていたんだけど疲れちゃって(片道30分くらい山道あがるんだもん)この日しか来る事ができず。しかも最終日にはグリーンフラッシュが見られたそうだったのでますます落ち込む…いいもん、また次回行くもん!
でもたった1回でもグリーンフラッシュでなかったけど、ここからの夕陽を見る事ができて良かったと思った。
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シャッター音とトンボが凄かったでした。

食事を済ませてから、いよいよナイトツアーへ。
きっとどんなツアーでも同じようなメニューだと思われるのですが、私が参加したツアーは「夜の海岸で夜行性動物を探す」「グリーンペペ(夜光キノコの小笠原での通称)を探す」「オガサワラオオコウモリを探す」でした。
個人的には天の川を見られた事で胸がいっぱいだったのですが、夜の海岸って怖いけどなんだか趣があっていいなぁって思いました。
グリーンペペは見つからなかったけど(ダムの貯水率も55%ってくらい降水量が少ない時期だったから仕方なかった)ツアーガイドさんが頑張って「グリーンペペの菌糸がいる竹」を見つけてきてくれて、うすぼんやりと光る竹を見てツアー参加者さんたちと拍手したのでした。というのも、このグリーンペペが見られるポイントに他のツアー団体さんたちも来ていたのですが皆さん見られず撤収していく姿にすれ違っていて。「どうやらやはり晴れが続いているから生えていないようですね」なんて言って諦めモードだったのですが、川岸に生える竹林の中を(ツアー参加者の私たちを残し)ずんずん進んで探しに行って、せめてこれだけでも見て欲しい、というガイドさんの執念(?)で見つけたようなものでして。
きっとこの写真見た人すべてが「ふーん」って思うだけだと思うけど、あの日のツアーに参加した私含め6名の方々は色々感慨深いと思います(笑)
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父島森歩きツアー編へ。