クリスマスミサ

横浜山手教会のクリスマスミサに行ってきました。

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クリスマスにぼっちだとか彼氏がいないとどうのこうのと世間はどうにかして浮かれた人たちを作りたいらしいのですが、レクイエムを歌ってからきちんと宗教としてキリスト教に向き合わなければという思いから降誕祭へ行こうと思っていまして。キリストが生まれたお祝いの日(本当は違う日だったという説もあるらしーんだけど)だし、キリスト誕生の絵画を見ているとその奇跡にもやはり触れてみたくなるしね。というわけで半年前の主の昇天ミサ(行った時の記事のリンクはこちら)に一緒に行った友達と。
クリスマスミサは大変混雑するので、と山手教会ではなく、横浜雙葉学園の講堂で行われました。
わりと大きな講堂(どれくらい入ったんだろう。700人くらいいたのかなぁ)いっぱいでした。とにかくすごい人。
ミサ自体は8時からだったのですが、その30分前からクリスマスキャロルがありまして。その最初の曲が、なんと昨年のアンサンブルエテルナ演奏会のアンコール曲、ラターのChristmaslullabyだったんです。オルガンが最初の音を取った時「あれ?この音ってもしかして」と思ったらあの前奏がありClear in the darkness…と。思わず「うわ…!」と声が漏れてしまいました。小声で一緒に歌ってしまったり。そのあと数曲あり、最後にまた昨年の演奏会で歌ったO magnum Mysteriumも流れて。思わず去年の演奏会の緊張と興奮と入り混じった感覚が蘇って涙があふれそうでした。
ミサ自体は通常のミサ(というのをあまり経験していないんだけど)よりもやはりおめでたいというか祝福に満ちた言葉が多く(というニュアンスで伝わるのかしら)、厳かに粛々と行われる儀式というものの中にもどこかカランとした笑みが見えるようで。福音香のなんともいえない香りが(シナモンが入ってるのかなぁ?というどちらかというと線香よりもスパイスな香りに感じた)一面に漂い、様々な所作がまた面白くかつ興味深くて。
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ぼやけてて申し訳ない。
ミサが始まる前、祭壇前のマリアとヨセフの間にある飼い葉桶にはまだキリストがいないんだけど、ミサが始まって神父様が祭壇に向かわれる時にキリストを連れてきて(後ろからしか見てないのでどう持ってきてたのかはわかんないけど)。ミサ終わってから撮った写真が2枚目のはっきり写ってる方。キリストお誕生日おめでとう!
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山手教会。私たちの行ったミサの後にこちらで英語版ミサがまたおこなわれていたそう。

さて次はイースター。
これもまた行くつもりで。

んでもってこうやってキリスト教にだいぶ接近しているんだけど、私はやはりひとりの神様「だけ」を、という境地にはまだ至っておらず、更に日本の土着の神様たちが色んなところから呼んでたりするので、どうしてもまだ洗礼を受ける気持ちにはなれず。というかキリスト教は私にとって芸術文化の根源として在って(それが更に好きなジャンルだったり)、経典や思想についてはどうも馴染めるところが浅く。一神教というものに若干の偏見もあるところから、まだ踏み込むことができずにいて。
更に性格上自分を枠にはめてしまうところがあって(自身に「こうあるべきだ」という枷をつけてしまうので)きっと洗礼受けたら社寺に行けなくなるんではないかと。それは私にとって致命傷になり得るところなので。あくまでもキリスト教があったから生まれたであろう芸術をその対岸から眺めていたいというところが今の心境。