モツレク/デ・キリコ/西班牙(すぺいん)~カタルーニャの風~

記事の日付が前後してしまうんだけど、感想を残しておきたくて。

■モツレク
同じ合唱団だった方のモツレク(モーツァルトのレクイエムの略称)を聴きに行きました。
私たちがモツレクを歌った時は総勢20名ちょっとだったのですが、聴きに行った合唱団は150名という私たちの…7倍近く!という人数だったため、やはり迫力が違いました(もちろんホールのサイズ自体違うので音響もまたその迫力に拍車をかけていたのもあるのかと思いますが)。
一番前のステージ向かって左側に座って聴いていたのですが、オケに負ける事のない歌声に感動。やはり人数に勝るものはないのか…となんだか尻込みしそうでした(笑)
最初から最後まで全て小声で歌っていたのですが、改めてこうやって向き合って聴く(参加する側でなくて)とその素晴らしい楽曲をちゃんと味わう事ができて良かったのでした。
第九→小規模の合唱団という千葉先生曰く「歌にハマった」道を歩いてきて、初めて中規模(というサイズで合ってるのかしら)の合唱団の良さを観てしまったようです。
次はどういうところで何を歌おうか、未だ悩ましいところ…。
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■デ・キリコ
明日までかな?汐留のパナソニックミュージアムにて開催していたキリコ展へ行ってきました。
▼ジョルジョ・デ・キリコ -変遷と回帰-
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/14/141025/
キリコというと、毎年大騒ぎして墓参りに行くそこの主のMちゃんを思い出します。というのも、キリコは彼女が好きだったから。その影響で興味を持ったのですが、ちゃんとこういう展示を観に行くのは今回初めてでした。
抽象的な絵、というのは私自身の残してある絵のほとんどがそういった類なんだけど、キリコ本人が「私の絵を正しく理解できたのはほんの数人」と言っていたように、どうやって理解していいのか、自分の絵すらも年数が経つとあやふやになっていくものなのに、本質なんてきっと理解できないしさせてくれないんだろうな、というのが正直な感想(ながい…)。そう、「あえて」理解させないのかなぁと。そこまで考えていないのかもしれないけど。
誰もが観て「きれいだなぁ」と思う絵というものの魅力よりも、キリコのような絵の中にある私だけに見える輝きを見つけられることが、私にとって光栄なことだと思ったり。見つけられないけどね(笑)
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■西班牙(すぺいん)~カタルーニャの風~
先日バイト先で知り合った女性に連れられて行ったお店で、ちょっとした縁からfacebookフレンズになったピアニスト濱口さんのライブへ行ってきました。
スペインはあまり今まで縁がなかったので、曲目を見てもタイトルだけじゃわからないなぁと思っていたのですが、ふと目に留まった「愛のアランフェス」の文字に「あれ?」と。
SNSにも書いていましたが、今のフィギュアスケート人気の火付け役と言っても過言でない(と私は信じてる)本田武史君が使用していた曲でした。
この曲を使う試合で彼は世界選手権で25年ぶりの銅メダルを獲得し、日本のフィギュア界を一気に盛り上げてくれまして。
その頃の私は本田武史に夢中で(笑)当時の演技を見ると未だに涙ボロボロというほど心酔していたのでした。そんな曲をここでやったら…と思っていたのに、素晴らしいテノールの声にまた心奪われてしまって(セルジさんの声がまたそれ抜きにしても本当に素晴らしくて…♡)やっぱり泣いていたのでした。
濱口さんは初めてお会いした時(日本酒呑んでました)と変わらないテンションで、落ち着いた雰囲気のステキな女性なのに軽快に言葉がポンポンと飛んでとても面白く、でもソロでの迫力は燃えるような演奏を聴かせてくれて。
スペインって闘牛やフラメンコ、サッカーと心熱いイメージがあったのですが、セルジさん、森三記さんの歌声はどこか哀しみの影を落としているようで、やはり濃い日差しの後ろには同じように濃く影ができるものなのかなぁと切ない恋の歌を聴きながら思ったのでした。
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