ラファエル前派展

行ってきました。

▼ラファエル前派展 テート美術館の至宝
http://prb2014.jp/

今までみたいに気軽に平日サボって休み戴いて絵を観に行けなくなってしまったので、どうしても足が遠のいてしまうようで。
この展示はでもいつかは行きたいと思っていたので、雪の翌日という足元のお悪い中行ってきました。
こういう日なら美術館も空いてるもんね、きっと。

あんまり相変わらず前情報もなしで観て来たんだけど、その技術の高さに圧倒されまして。
精巧で写実的な描写は一瞬写真かと思うほど。どの絵もそんな印象が強かったのでした。
ミレイのオフィーリア(フライヤーにも載っている絵)も良かったんだけど、現地で釘づけになってしまったのは別の絵で、同じくミレイの「The Vale of rest’Where the weary find repose’(安息の谷間「疲れし者の安らぎの場」)という絵。色んなところに貼ってあったからって私も貼っていいのかというところだけど貼ってしまえ。
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なんというか、右側の尼さんの目がね…。
全部観終わってからまた戻ってしばらく眺めてしまっていて。
昨年後半からずっと気が張った状態で、まだ落ち着くとは言えない状況なんだけど少し先が明るくなったような現状にきっとホッとしてしまったところから気持ちが萎えてしまった今に対し「その程度でか」と言われているようで。
暗くなりつつある時間帯にあってもまだ墓穴を掘っている光景の背後の夕暮れの美しさとは対照的な場面が、とても印象的な絵だと思います。

美術展に行くと(前にも書いたかな)クリアファイルと絵葉書を必ず買うのですが、もちろんこの「安息の谷間」もあると思っていたのにクリアファイルも絵葉書もなくて物販コーナーで本当にorzとかやりそうでした。なんだよもー。
で、買ったのがダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの「見よ、我は主のはしためなり(受胎告知)」。デッサン狂ってるところがね、なんだかとても逆に新鮮だったので。色んな受胎告知の絵があるけれど、まるで保健室でいきなりコクってきた男子にびびってるみたいなマリア(を描くダンテも学生レベルの画力)という感じで(笑)

まーともかく美人がたくさんいて眼福な美術展でした。