仙台からの手紙

見慣れない団体名から封書が届きました。

「健康福祉局保健衛生部動物管理センター」という仙台市からの封書で、最初全くピンとこなくて、なんのことやら…と開けてみて、あぁそうか、モヨ子を保護した施設からかぁ、と中身を出してみて。
「譲渡後チェック表のご協力について」という案内とアンケート用紙が入っていました。
そうだった、モヨ子は仙台から来たんだもんね…と「送り返してください」というわりには返信用の封筒もないんか…とぶつくさ(酔ってるので)言いながらアンケート用紙を眺め、様々な項目に対しあぁこれしてないわ、とか、避妊に至るまでは結構寝不足で大変だったなーとか色々思いながら(回答は明日書こうっと)と封筒にしまおうと思ったのですが、もう1枚入っていた紙にふと目がいきまして。
「被災動物追悼と感謝の会」と書かれた横書き1枚の案内状なのですが、思わず声が出てしまいました。
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モヨ子じゃん!!!!!

思わず涙がどぶぁっと。

わたしがモヨ子を知ったのは、千代田区の地域猫のボランティア団体「千代田ニャンとなる会」が、被災地での里親探しの猫たちの仲介をやっていた時で、保護された直後らしく耳がぺっちゃんこに寝てしまって困った顔をしているモヨ子の写真からでして。この写真とコメントの「人なれしていないらしくシャーシャー言ってる(うろ覚えですが)」になんだかすごく心打たれてしまって「この子の怯えた顔を和ませてあげたいなー」と思い名乗りを挙げまして。
マッチングなし、外見もその怯えた写真1枚しかないのですがいいですか?という会の方からのレスポンスに「そんなの気にしないよねー」と息子と傷だらけになるのを重々承知で貰い受けたのでした。
そんな出会いだったので、モヨ子の家族を知る由もなかったので、常々「モヨ子の家族に『モヨ子は元気にすくすくアマアマしてますよ』と言いたくても言えないしもちろんどんな両親からモヨ子が産まれたのかもわからないし兄弟にどんな毛並の子がいるのかもわからなかったのですが、この写真に一緒に写っている子、もしかしたらモヨ子の兄弟かな…と思うとますます泣けてしまって…。
隣の子はどうしているんだろう。愛あるおうちでぬくぬくとしているのかしら。
そう思うと、なんだか切なくて切なくて。

モヨ子はなんの問題もなく元気に毎日ご飯を食べて暖かい場所の取り合いをし、Airモミモミしながら私の顔をみてうっとりしていますが、『追悼』という文字にえぐられる思いです。
命というものの儚さというか、運命というのか、物言わぬ猫にすら冷たい判断が下されたあの地震に、改めて想いを馳せるのでした。

もうすぐ3年目の「あの日」が来ます。