アジア史概説感想

アジア史概説
読み終わりました。
時間かかるかと思いきや、結構ハイペースで読了。
「地球」というタイトルの小説のようで、とてもドラマティックで。

大きな流れとしての歴史を体感できて、その端に居ることを常に考えさせられた。
まさに栄枯盛衰、驕れるものも久しからずという無常感に満ち溢れていて。
国が興るドラマは古代の方がロマンティックな感じがした。多分人々の躍動が現代に近くなればなるほど薄れていって、何か打算的な要素が多くなったりとかそういうものが露見してきていて逆にそう感じたんだと思う。
日本っつーアジアの端っこの国がなぜ独自の文化を保ってこられたかというところは、その地理のせいよねきっと。
大陸から押し寄せてきた文化の波は太平洋へ流れ出るしかないもの。
そこで溜まって発酵していったんだろうな、と。

この本を読んで何を思ったかというと、自分の視界の狭さでした。
わたしは日本に閉ざして物事を考えていたんだけど(特に神道の基となる自然崇拝などに関して)、もう少し開けた目線で見るべきなのかなぁと。
狭く深くをモットーに興味ある分野のみボーリングのように掘り下げていっておりましたが、掘り下げるために必要な道具をもう少し持つべきなんだと思ったり。
そういう意味だったのかな、と思っております。